こんにちは、Mizです。
弊社は柏市の千代田(通称:本社)と松ケ崎(通称:base)に拠点を2つ構えております。
私は現在、松ケ崎のKEIYO.baseにて20代前半の男女1名ずつのクリエイターと一緒に毎日楽しく仕事をしています!(2人もそう思ってるよね?)
2人とも新卒で弊社へ入社をしてきてくれた、今を煌く大切な若手クリエイターです。
彼らと一緒に仕事を共にする中で、彼らの“可能性”と“不安”の両方を感じる瞬間があります。
年齢も経験も違う中で、彼らの力を引き出すために意識していることを、今回は綴ってみます。
「任せる」ことで信頼を伝える
若手のメンバーと仕事をするうえで、最初に心がけているのは「信じて任せる」ことです。
年齢や経験が浅いからといって判断をすべて上司が行ってしまっては、彼らの個性や可能性を発揮する機会を奪ってしまいます。
例えば、紙面の一部分のデザインや地図の作成、提案資料のサンプルイメージなど、小さな仕事でも「責任を持って進めてほしい」と任せることで、主体的に動こうという意識が芽生えます。
それは、こちらからの信頼のメッセージでもあります。
もちろん最初からすべてがうまくいくとは限りません。そういうときこそ、「自分が最後は責任を持つから、まずやってみてほしい」と声をかけるようにしています。挑戦の先にある成功体験や気づきを、少しでも多く味わってもらえたらと思っています。
フィードバックは「感情」ではなく「理由」とセットで
デザインについてアドバイスを求められた際に注意しているのは、こちらの感覚だけで「良い/悪い」を語らないことです。
若手の感性やセンスを否定してしまうのではなく、「なぜその判断をしたのか」をしっかりと聞いたうえで、「なぜ今は別の方向性が必要なのか」を伝えるように心がけています。
「このレイアウト、すごく面白いと思った。でも今回はターゲットが高齢層だから、もう少し見やすさを重視したい」といった具合に、“その発想を認めつつ、目的との整合性を考える”というスタンスです。
自分のアウトプットに対して、冷静にロジックでフィードバックをもらえることは、若手にとっても今後の武器になります。「ダメ出しされた」ではなく、「次はもっと良くできそう」と思ってもらえるようなやり取りを意識しています。
仕事の前に、「人」として向き合う
職場での立場や役割の前に、まずは“人としての信頼関係”があることが、日々のやり取りの土台になります。
どんなに仕事ができる人でも、気持ちが折れていたり、自信をなくしていたりすると、本来の力を出せなくなることもある。だからこそ、日々の声かけや雑談の中で、ちょっとした変化や違和感にも気づけるよう意識しています。
「最近、調子どう?」「この案件どうだった?」といったさりげない会話が、案外本音のきっかけになることもあります。
また、それぞれの価値観や関心事を知ることで、仕事のアサインやフィードバックの仕方も変わってきます。「好きなテイスト」や「得意なジャンル」など、個性が活かせる職場環境や仕組みを作ることが我々の役目です。
自分も“学ぶ姿勢”を忘れない
「教える立場だから」といって、すべてをわかっているわけではありません。むしろ、若い世代が持つ感覚や情報の速さには、学ばされることが本当に多いです。
彼らが得意とするSNS感覚や、最新のツール、デザインの空気感などに、こちらから教わる場面も珍しくありません。
そのとき、「それは違う」と突っぱねるのではなく、「どういう視点でそう考えたのか」を聞き、こちらも吸収する。
上司もアップデートされていくことで、チーム全体に柔軟性が生まれます。
「若いからまだまだ」ではなく、「若いからこそ持っている価値」がある。だからこそ、自分も進化し続けることで、彼らにとって刺激となる存在でありたいと思っています。
若手が伸びる「チームの空気」をつくる
個々の成長を促すうえで、自分ひとりの関わりだけで完結することは少ないと感じています。
大切なのは、メンバー同士が刺激を受け合い、自発的に学び合える「チームの空気」をどうつくるか。
例えば、部下同士が「そのデザインいいね」と素直に言い合える雰囲気や、「もっとこうしたら?」と対等に意見を交わせる関係性があると、上司のアドバイス以上に多くの学びが生まれます。
私自身も、上下というより「仲間」としての信頼関係を育てることを意識しています。
チームの中に、「質問していい」「挑戦していい」「失敗しても大丈夫」という空気があるだけで、きっと前向きに成長していくはず。その空気づくりこそ、現場管理者としての最も大事な役割の一つだと思っています。
まとめ:育てることは、自分も育てられること
20代という吸収力の高い時期に彼らと一緒に仕事ができることは、私にとっても本当に貴重な経験です。
技術を教える、考え方を伝える—— そのすべてが、自分自身の価値観やマネジメントを見つめ直すきっかけになっています。
育成は一方通行ではありません。日々の対話や挑戦の中で、私もまた学び、成長させてもらっています。
これからも、変化を恐れず、お互いの力を引き出し合えるチームでありたい。そう願いながら、今日も現場に立っています。