気が付けば令和も8年。時の流れは速いですね。
年が明けると、不思議な空気が街を包みます。
カレンダーは真っ白に戻り、気持ちは少しだけリセットされる。
その一方で、「今年はどうする?」「何を目標にする?」という問いが、
こちらの準備を待たずに押し寄せてきます。私も年末年始は家族と今年の抱負を述べたものです。
目標設定、年間計画、今年のテーマ。
1月というのは、“決めること”を半ば義務のように迫られる季節なのかもしれません。
ちなみに私は手帳を用意し、簡易的なバレットジャーナルと連用日記を始めてみました。

決めない時間が、いちばん落ち着かない
人は「選択肢がない」よりも、「選択肢が多い」状態の方が疲れると言われています。
1月はまさにそれです。
やろうと思えば、何でも始められる。年始めという何かを始めるにうってつけなタイミング。
だからこそ、何も決めていない状態が漠然と不安になります。
しかし冷静に考えてみると、
まだ何も決めていない=まだ何にでもなれる、とも言えるのではないでしょうか。
それでも私たちは、つい早く答えを出したくなります。
理由はシンプルで、“決まっていない状態”に耐えるのが難しいからです。
デザインにもある「決めない勇気」
この感覚は、デザインの現場でもよく起こります。
配色、レイアウト、言葉選び。
早く形にしたい一方で、どこか「まだ違う気がする」と感じる瞬間。
そんな時に無理に結論を出すと、
後から「やはり浅かった」と気づくことがあります。
決めない時間は、停滞ではなく準備。
情報を集め、違和感を確かめ、頭の中で静かに熟成させる工程です。
1月という月は、
この「熟成」の時間を許してくれる、数少ないタイミングなのかもしれません。

余白があるから、選べる
スケジュールが埋まり切っていない。
方向性が完全には定まっていない。
それは一見すると不完全ですが、
余白があるからこそ、後から最適な選択ができるとも言えます。
最初からすべてを決めてしまえば、修正は難しい。
しかし、余白を残しておけば、状況に応じて形を変えられる。
デザインも、働き方も、そして一年の過ごし方も、
実はよく似た構造をしています。
1月は、無理に答えを出さなくていい。
「まだ決めない」という選択をしてもいい。
静かに考え、少し迷い、ゆっくり輪郭を掴む。
そのプロセス自体が、今年を形づくっていくはずです。
決めないことは、逃げではありません。
それは、より良い答えにたどり着くための、立派な準備期間です。