朝ごはんはパン派?ごはん派?

米、高いですよねぇ。
私は今までごはん派だったのですが、米が高いのでパンを食べ始めたところ、食パンにハマッています。

皆さんは朝食に「パン」と「ごはん」どちらを選びますか?

 

朝のコンビニでトーストサンドを手に取る人もいれば、昨夜の残りごはんで鮭定食をさらっと済ませる方もいるかもしれません。
もしくは、そもそも朝はコーヒーだけ…という方も少なくないでしょう。

 

今回はそんな「朝食」という何の変哲もないテーマから、
我々が日々向き合うデザインや発想力に通じるヒントを探ってみたいと思います。

 

 

日本人の“朝ごはん観”は変化している?

かつては「朝ごはん=白ごはんと味噌汁」が当たり前だった時代もありました。
しかし、農林水産省の調査によれば、令和に入ってからの朝食の主流はむしろパン食。
2020年に調べた資料では、朝食にパンを食べる人の割合は約60%、ごはん派は35%ほどに留まっています。

 

理由は様々考えられますが、
・時間がない朝でもすぐ食べられる
・焼いている間に別のことが出来る
・洗い物が少ない
・バターやジャムでバリエーションが出せる
など、忙しい現代人のライフスタイルにパンがフィットしていることは間違いありません。

 

 

ちなみに、私が食パンにハマったのは4つ目の理由「簡単且つバリエーション豊か」です。
現代の情報化社会との化学反応によって、数多もの食パンファンが「ぼくのかんがえたさいきょうの食パンレシピ」を投稿していますので、
味変に困る事はまず有り得ません。手間も掛からないのに色々カスタマイズしている感も好感触ですね。

 

 

一方で、「やっぱり朝はごはんと味噌汁じゃないと」という根強いファンも一定数存在します。
お米のほうが腹持ちが良い、温かい味噌汁でホッとする…そんな“朝の儀式”としてのごはん派には、また別の魅力があるようです。

実際、私も今は食パンにお熱ですが、数年ごはん派をやっておりました。この気分転換が終わったら結局ごはん派に戻る気もします。
納豆と白米と味噌汁のコンボはQoLが上がる上がる。特に冬の朝食の味噌汁。あのリラックス感には、同条件で勝てる奴は存在しないと思います。

※QoL
Quality of Life。生活する上での満足感、幸福感、充実感などを指す言葉。

 

 

朝食選びにみる“発想と設計”

この話題、一見するとただの雑談のようですが
実は、私たちの仕事にどこか通じるところがあります。

 

たとえば、朝の選択を考えてみてください。
「パンは手軽だけど飽きやすい」「ごはんは手間がかかるけど安心感がある」etc…
どちらにも“メリットと制約”がある中で、
その日の体調・予定・気分によって柔軟に選んでいく。

 

これは、デザインの現場における選択と少し似ています。

 

――ターゲットに伝わるのはどっち?
――スピードを優先すべきか、深みを追求すべきか?
――あえて“味噌汁”をやめるという手もあるのでは?

 

そんなふうに、無数の要素を俯瞰しながらその時ベスのアウトプットを導く。
私たちの朝ごはん選びは、いつも無意識のうちにデザイン的判断をしているのかもしれません。

 

 

 

“朝の選択”がアイデアを変えることもある

そしてもう一つ。
「朝食をどう取るか」は、実際に発想力にも影響します。

 

考えてみれば割と当たり前な話ではありますが、朝の空腹状態が続くと、脳のパフォーマンスは著しく低下します。
記憶力、注意力、集中力――いずれも朝食を抜いた人(空腹状態が長い人)の方が
落ちやすいという研究結果は多数報告されているのです。

 

つまり、アイデアに詰まっている時ほど、しっかり朝食を取った方がいいとも捉える事ができます。

 

特に私たちのように、頭の中で言葉や映像を組み立てたり、ゼロから企画を生み出す仕事において、
“エネルギー源”としての朝食は、ちょっとしたカフェインよりもずっと頼りになる存在といえるのではないでしょうか。

 

逆に言えば、
・前の晩に夜ふかししてコンビニおにぎり1個で済ませた朝
・6時間以上しっかり寝て、温かい食事で始まった朝

この2つの状態で、同じクライアントに同じプレゼンをしたとして、結果は果たして同じになるでしょうか。

 

 

 

もちろん、忙しい毎日。
すべての朝を理想的に過ごすのは難しいというのも現実です。
納期や調整のなかで、カ◇リーメイト片手にPC前に座る朝もあったりするでしょう。

 

それでも、「どう朝を過ごすか?」という問いは、
その日1日のパフォーマンス――ひいてはアウトプットの質にまでつながっていると考えてもいいハズ。

 

・少しだけ早く起きて、好きな音楽とともにパンを焼く
・前の晩に炊飯予約して、味噌汁を温めるだけにしておく
・たまには何も食べずにコーヒー片手に空を見上げる朝も、いい

 

中には、朝食なんて二の次。1秒でも長く、
ギリギリまで寝ている方が良いコンディションになる!という方もいると思います。

 

モーニングルーティーンなんて言葉があるように、
どんな形であれ、“自分に合った朝”を持つことは、
きっとその日1日のデザインや発想に、どこかしら影響してくれると思います。

 

 

今日の朝ごはん、あなたは何を選びましたか?

 

それが、ひょっとすると今日のあなたのアイデアを決めているかもしれません。

 

 

前回は、睡眠に関する雑学とともに、日中のパフォーマンスへの影響についてお話させていただきましたが、
今回は朝食編でした。健康志向で良い感じ。そんな私の昼食はカップ麺…。

 

今回のお話はこの辺で。またお会いしましょう。

Soma

好奇心を刺激するデザインを。

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