シルバー人材センター(高齢者の就業支援を行う団体)の会員数を増加させるためには、ターゲットとなるシルバー世代に向けた戦略的なアプローチが重要です。具体的には、シルバー人材センターの価値を伝え、シルバー世代の就業意欲を喚起するような方法を採ることが求められます。以下に、効果的な方法を5つ挙げて詳しく説明します。
地域での広報活動と啓発イベント
- 地域密着型の広報活動:
シルバー人材センターの活動を広く認知してもらうために、地域のコミュニティセンターや公共施設でポスターやパンフレットを配布します。特に、高齢者がよく訪れる場所(図書館、病院、公共交通機関の駅など)に設置することが有効です。
また、新聞購読世帯も多い世代ですので新聞折込チラシを配布するのも有効です。
各エリアの占有率(例えば60代が多いエリア、女性が多いエリア等)を調べて配布エリアを選ぶことができる他、指定の市や区への配布や、新聞販売店エリアでの指定配布も可能です。 - 啓発イベントや説明会の実施:
定期的に「会員募集説明会」や「働き方セミナー」を開催し、シルバー世代に対して仕事の魅力やセンターの活用方法を説明します。具体的な仕事の事例や活動内容、参加することで得られるメリットを強調することで、興味を持ってもらいやすくなります。 - 健康フェアや高齢者向けイベントへの参加、主催:
地元の健康フェアやシニア向けイベントに参加、シルバー人材センターのブースを設置して、直接地域住民と接点を持つことも効果的です。実際に話を聞いたり、具体的な質問に答えたりすることで、参加へのハードルが下がります。
また地域の方を招いて「シルバー人材センターフェスタ」を主催し、「相談ブース」や「就業体験コーナー」などで具体的な仕事内容について紹介したり相談する機会を設けます。有識者を招いて「スマホ教室」「介護予防体操講座」「ピアノコンサート」なども同時開催することでより多くの方の興味をひくことが可能です。
シルバー世代の活躍事例や成功ストーリーの紹介
- 活躍事例を紹介する:
実際にシルバー人材センターを通じて仕事をしている利用者へのインタビューを行います。例えば、「定年後にシルバー人材センターで事務の仕事を始めた〇〇さんが、生活が豊かになり、社会との繋がりを実感できた」などの具体的な成功事例をウェブサイトに掲載したり、チラシやFacebookやインスタグラムなどのSNSで発信します。これにより、参加することで得られる充実感や社会貢献感を具体的に伝えることができ、これから参加を考えるシルバー世代の背中を押す力になります。
魅力的な職務内容と柔軟な働き方の提案
- シニア向けの多様な職種の提案:
シルバー人材センターが提供できる仕事を多様化することが重要です。例えば、軽作業や事務作業、イベントスタッフ、手芸や趣味を活かした仕事など、シルバー世代が興味を持ちやすい職種を提案します。特に、専門的な技能を活かせる仕事を提供できれば、技能や経験を活かした働き方を求める高齢の方々の関心を引きやすいです。 - 働く時間の柔軟性の強調:
シルバー世代にとって、自分のペースで働くことはとても重要視されています。シルバー人材センターの会員になれば、フルタイムではなくパートタイムや時短勤務、週に数日の勤務といった柔軟な働き方ができることを提案することで、参加のハードルを下げることができます。特に、定年後も社会貢献したい、体力的には無理なく働きたいという人々には効果的です。
オンラインでの広報と情報発信
- ウェブサイトやSNSの活用:
近年ではシルバー世代がインターネットを利用する割合が増えており、60〜69歳の約86.8%がインターネットを利用しています。(出典: 令和4年通信利用動向調査)
よってインターネットを利用した広報活動はシニア世代にも有効と言えます。
例えば、シルバー人材センターのウェブサイトを更新し、最新の活動内容や求人情報を発信します。また、FacebookやインスタグラムなどのSNSを活用して、センターに参加することで得られる利益や成功事例をシェアします。若い世代にアクセスしてもらうことで、子から親や祖父母に対する情報提供が促進されます。 - YouTubeや動画の活用:
シルバー世代向けの仕事内容やセンターの活動を紹介する動画コンテンツを作成し、YouTubeなどの動画サイトにアップロードします。動画では、実際の仕事の様子や参加者の声を紹介することで、視覚的に関心を引きやすくなります。 - ターゲットを絞ったオンライン広告:
シルバー世代のSNS利用率は高いものから、 第一位がLINE(60.6%)、第二位がFacebook(46.0%)、第三位がTwitter(26.3%)(「趣味人倶楽部」アクティブシニア543名へのアンケート調査結果(2020年)) という結果になっていることから、Facebook広告やLINE広告などを使って、シルバー層に特化した広告を展開するのも有効です。
紹介制度やインセンティブの導入
- 紹介制度の実施:
既存の会員に新規会員を紹介してもらう制度を導入すると、口コミで会員が増える可能性が高くなります。紹介した人に対して、小さな報酬や感謝の意を示すことで、参加者のモチベーションも高まります。例えば、「紹介者には次回の年会費割引」や「紹介者に感謝のノベルティプレゼント」といったインセンティブを提供するのも一つの方法です。 - 家族や地域コミュニティとの連携:
シルバー世代の就業に対する意識は、家族や地域の支援にも左右されることが多いため、家族を巻き込んだ説明会やコミュニティとの協力体制を築くことも有効です。地域の高齢者サロンや介護施設などで、シルバー人材センターの活動を紹介し、家族から会員を勧誘してもらう仕組みを作ると効果が上がります。例えば、前述のSNS広告などから若い世代にアクセスしてもらうことで、子から親や祖父母に対する情報提供が促進されます。
まとめ
以上の施策を組み合わせて実行することで、シルバー人材センターの認知度を高め、会員数の増加を促進することができます。重要なのは、シルバー世代の関心やニーズに寄り添った情報提供や、地域との連携を強化することです。
弊社は東京都内、千葉・埼玉県内の16カ所以上のシルバー人材センター様とお取引がある強みを活かして、会員数アップの施策提案からノベルティ制作まで、親身になってサポートいたします。ご相談だけでも構いませんので、ぜひ一度お問い合わせください。