映画から学ぶクリエイティブ「ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ」

こんにちは、Rinです!

動画制作に携わるようになってから時間が経ち、
映像を制作者目線で見れるようになってきた今日この頃、
クリエイターとしても映画ファンとしてもとんでもないほど心をかき乱される映像作品に出会いました…
(良い意味で)

それは、普段映画を観ている方、そうでない方でもご存知、
あの社会現状を巻き起こした大ヒット映画「JOKER(ジョーカー)」の続編、
「Joker: Folie à Deux(ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ)」です…!!

引用元:映画.com

引用元:ワーナーブラザーズ 公式チャンネル

 

こちら前回の映画がヒットした分、かなり待望されていた続編かと思います。

そのこともあってか公開後はかなりの賛否両論で、
観た人の中では、
「あまりおもしろくなかった」「期待していたものと違った」というマイナスな意見
「とても良い映画だった」「続編として正解だったと思う」というプラスな意見で真っ二つ。

そんな今話題の映画ですが、
この作品がなぜクリエイターとしてみても心がざわざわしたのか、
映画の内容を交えてお話しようと思います!

 

※以下、「ジョーカー」「ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ」のネタバレが含まれます

 

 

 

 

 

 

 

物語のあらすじ

1作目で”悪のカリスマジョーカー”として1部の人間に祭り上げられたアーサーの、その後を描いた物語。
模範囚として毎日を監獄で過ごすアーサーが、ある日監獄内で”リー”という謎の女性と出会い、
再びアーサーの中の狂気が暴れ始めて行きます。

引用元:映画.com

 

あらすじだけ見ると、「またあのジョーカーが見れるのか!」「しかもハーレイも登場する!」と、
ジョーカーファンはきっと湧き立ち期待したはず…

そうです…この「期待」こそが今回のポイント…!!

 

なぜクリエイターとして考えさせられたのか、
それは「期待」がジョーカーを生み出してしまっているんだという
メッセージ性が大きく感じ取れたからです。

映画は、その映画自体の物語や内容を観ることがメインで、
メッセージ性はその中にふんわりとあるという認識でしたが、
今回はそれが逆なのではないかというくらいにメッセージ性が大きかったと思いました。

作品の内容よりも監督(クリエイター)の意図的な部分が大きく感じたということです。

 

「ジョーカーという神格化された存在に期待しながら自分と切り離して観るのか」
「アーサーという人物に焦点を当て、監督の意図を透かし自分事として映画を観るのか」
という2つの見方で見え方が全く違うのです。

 

前者だと先程述べたマイナスな意見になってしまう要素が多く、
後者だとプラスな意見が多い傾向にある気がします。
(もちろん色々な意見があるので全てが上記に該当するわけではありません)

というのも、
今回1作目ほど神格化されたジョーカーの場面は無く、
ミュージカルシーンや裁判のシーンが多いことからどうしても前回ほどの勢いは無く感じてしまうのです。
そして最後はあっけなく監獄内でアーサーがお亡くなりになってしまうんですよね…

 

私は1作目のジョーカーに期待していた身でもあり、
クリエイターという作り手でもあるため、
観終わった直後はかなり複雑な感情になりました…

 

映像クリエイターといっても、映画程メッセージ性があるものを普段制作しているわけではないので、
これが自分の作業に直接影響するわけではありませんが、
やはり“視点”という部分は映像制作でもグラフィックデザイン制作でも重要になってきます。

もちろん普段私たちはお客様の視点で見ていただくものを制作していますが、
その中でも細かくターゲットは分かれます。

例えば弊社で制作をさせていただいた「シルバー人材センター」の広告物、
見る方は「60歳以上の方」「お仕事をしたい思っている方」等。

【折込用広告】公益社団法人葛飾区シルバー人材センター 様

【プロモーションビデオ】公益社団法人豊島区シルバー人材センター 様

 

上記のように見せたい人の視点を考えて主にその方たちの視点向けで制作しているわけですが、
今回の映画のすごいところはその見せたい人の真逆の視点の要素が大きい上に、
それを理解させるくらいの説得力があることだと思います。

自分たちの期待自体がこの映画のメッセージになっているのですから、
そりゃあ納得せざるを得ない…

 

また、“視点の違い”“好み”にも言い換えられると思っていて、
誰かにとってはとても良い印象でも、他の誰かにとってはあまり良くないものに成り代わってしまいます。

これがクリエイターとして難しいなあと感じるところ…!!
好みの判断基準はその人だけのものなので、見てもらわないとわからないですよね。

ただ、普段の制作ではその好みもある程度把握できるように、
お客様とのコミュニケーションを充実したものに出来るよう意識しています。

今回の映画の内容と規模だと中々難しいですが…!

 

まだ細かいところまで監督のコメントは見れていないのですが、
どんな意図でどんな気持ちでこの作品を作り上げていったのか、大変興味深いです。

 

 

さて、長々と語ってしまいましたが、
クリエイターたるものそれを見る人が存在しているので、
やはりその人達の視点も考えながら作る必要があります。

まだまだ映画とはいきませんが、
自分の作品で見た人の心を動かせる(良い意味で!良い意味で!※大事なので2回)ような作品を制作できるよう、
これからも精進していきます!

そして「ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ」を観た方、ぜひ語りましよう!

それではまた次回のブログで〜!

Rin

Rin

想いを想いでカタチに

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