Mizです。
9月に入っても、昼間はまだまだ暑い。
でも夕方になると、少し長くなった影や、風の温度、草の匂いなんかに「あ、夏が終わるな」と感じる瞬間があります。
不思議なのは、カレンダーを見なくても季節の変化が分かること。
デザインをしていると、こういう名前のついていない感覚が、意外と大事なヒントになります。
「夏の終わり」は何色?
夏といえば、青・水色・黄色・オレンジ。
秋といえば、茶色・赤・深いオレンジ。
でも、その間にある「夏の終わり」はもう少し曖昧です。
例えば、
くすんだブルー × サンドベージュ
→ 日差しが少し弱くなった海辺のような雰囲気

ネイビー × 淡いオレンジ
→ 日が短くなり始めた夕方の空

グレイッシュグリーン × ブラウン
→ 夏の緑に、少しずつ乾いた秋の空気が混ざるイメージ

夏らしい色を全部秋色に変えるのではなく、彩度を少し落とす、明るさを抑える、深い色を一色加える。
それだけでも「季節が一歩進んだ感じ」が出てきます。
匂いや空気も、デザインの材料になる
デザインというと、どうしても「見るもの」だと思われがちですが、実際に発想するときは視覚だけを使っているわけではありません。
夕立のあとのアスファルトの匂い。
少し乾いた草の匂い。
夕方になると聞こえてくる虫の声。
低くなってきた太陽の光。
こうしたものから、「少しくすませよう」「余白を広くしよう」「夏ほど元気な色じゃないな」と、デザインの方向が決まることもあります。

季節をそのまま描かなくても、季節は伝わる
「秋だから紅葉を入れる」「夏だから青空を使う」。
もちろん、それも分かりやすい表現です。
でも、モチーフを直接使わなくても、色の温度や光、余白、写真のトーンだけで季節を感じさせることができます。
こういう**“なんとなく感じる”を拾って形にすること**も、デザインの面白さのひとつ。
まだ暑いけれど、確実に少しずつ変わっている空気。
今年の夏の終わり、皆さんには何色に見えるでしょうか。