「去年の夏ってこんなに暑かったっけ…?」
このセリフ、毎年言っている気がするのは、私だけでしょうか。
日中は外に5分出る事さえ…いえ、
もはや玄関のドアを開ける事までも、億劫に感じてしまうほどの気温が続いております。
いかがお過ごしでしょうか。どうもこんにちは。Somaです。
太陽って何色?
本日も元気いっぱいに天上から私たちを照りつける恒星「太陽」ですが、
皆さんは太陽の色を見たことがあるでしょうか。
オレンジ色や赤色など、時間帯によってその色を変化させる太陽ですが、
本当の太陽の色はと問われた時、貴方は自信をもって答えられるでしょうか。
では、太陽は一体どんな色をしているのでしょう。
私たちの頭上で今も輝くあの星は、一体何故見るたび色を変えるのでしょうか。
今回は太陽を例に、私たちが見ている色と、イメージの色についてのお話をしていこうと思います。
白い太陽
学校の教科書や図鑑、その他様々なところで見かける上記天体画像の影響なのか、
太陽は赤色と言われることが非常に多いです。
また、日常的に見る光景、イラスト等に描かれる光景から、黄色とも言われることが多いですね。
しかし実際は、
太陽光の色は赤色でも黄色でもなく、鮮やかな白色をしています。
光には様々な波長が存在し、その波長によって私たちは光の色を認識しています。
しかし太陽の放射する光は全波長が混合乱反射しており、文字通り全ての色の光を放っています。
無数の色の光が混ざり合った結果、白色に見えているのです。
太陽光は虹色なの?
無数の光を放射しているからといって、太陽が虹色に輝いている訳ではありません。
太陽が様々な光を一度に放射した結果白色に輝くのは加法混色と呼ばれる現象によるもので、
光源色が混色する事で明度が増していき(白色に近づいていき)、最終的には綺麗な白となる現象を指します。
雨の後に見える虹という自然現象もまた、空気中の水に太陽の光が当たって出来ているので、
何故あれが虹色になるのかを考えると、この答えは容易にたどり着くのかもしれませんね。
因みに、赤色等に見えたのは地球上にある大気による影響などが主な理由です。
大気の無い宇宙空間から見る太陽は、巨大な白い光そのものです。
※私達が見る事の出来る「太陽光」の色ではなく、
「太陽」という恒星そのものの色は黄色だと言われておりますよ。
りんごの色は?
では、これを踏まえた上で質問をします。
例えば皆さんは、
美味しそうなりんごを描いて!
と言われたら、どんな風に描きますか?
実際にスーパー等でもよく見る、赤く熟した綺麗なりんごを描く人が殆どでしょう。
では、太陽を描いて!と言われるとどうでしょうか。
実際の色である白い太陽を描く人はそういない事でしょう。
仮にいたとしても、見慣れなさすぎるあまり
「この太陽、色塗り忘れてるよ」
なんて評価をする人がいるかもしれません。
本当の色と、イメージの色
色には、実際とは異なるはずなのに、そちらの方が分かり易く伝わる、イメージの色というものがあります。
白い太陽は赤色に。白や赤等、様々な色に輝く星は黄色に。
水は無色透明の為、実際は透明なはずの川を水色に描く…etc
正確に伝えたいという気持ちが勝ってしまい、
理解しやすい範疇を越えてしまうのは、正に本末転倒というもの。
私自身こういった知識を調べる事が好きなので、
つい自分本位なデザインへ走ってしまうことがあり、その都度軌道修正を行っております…。
情報を知る事、知識を広げる事は全く悪い事ではなく、寧ろとても良い事だと思います。
知った上でそれをどう思い、その情報をどう扱って、自分のものにできるか。
それが重要だと私は考えます。
どこかで使えるかもしれない
そんな発想の引き出しの一つになれたら幸いです。
今回のブログはこの辺で。
またお会いしましょう。