デジタル一眼レフカメラ初心者のための基礎講座・第1回『露出』を学ぼう!

京葉広告社では、人物撮影・店舗撮影・記念撮影・物撮りなど、
さまざまな写真撮影のお仕事を頂いております。ありがとうございます。
そこで、日頃の感謝を込めまして…
一眼レフカメラ歴25年になるMASAが、カメラ初心者のための基礎講座として
写真で最も重要な『露出』についてレクチャーさせていただきます。

 

↓ 昨年、MASAが撮影した花火です。(加工あり)

ほとんどのカメラには「A(オート)」モードが付いてますのでカメラまかせでも写真を撮ることはできますが、
仕組みを理解して、自分で考えて撮る写真はまた格別です。

デジタル一眼レフカメラ初心者の方や、
これから始めようと思っている方に読んでいただければ幸いです。

ちなみに、いま流行りのミラーレス一眼というのは
その名の通り、一眼レフカメラに付いている「ミラー(鏡)」を無くして、小型化・軽量化をしたカメラです。
カメラの構造は少し違いますが、ミラーレス一眼でも普通の一眼レフでも、
自分が意図する写真を撮るためには『露出』をコントロールすることが必要になります。

 

【1】露出 = コップの水!?

大まかに言うとカメラの基本構造は、レンズ + シャッター + センサー(orフィルム)でできています。
レンズから入ってくる光に対して、普段は閉まっているシャッターを開閉することで
取り込んだ光をセンサーに当て「画像」を生成しています。

シャッターを開けている時間が長ければ長いほど、入ってくる光の量も増えていきます。
この「開けている時間」のことを「シャッタースピード」と言い、カメラでは「S」と表示されています。
例)S:1/100 ・・ シャッタースピードは、100分の1秒(0.01秒)

また、レンズには「絞り」という機能が付いていて、カメラでは「F」と表示されています。
絞ると光が通る穴が小さくなり、取り込む光の量が少なくなっていきます。(Fの数値は大きくなる)
反対に、絞りを開けていけば穴が大きくなり、取り込む光の量が多くなっていきます。(Fの数値は小さくなる)

この絞りは、焦点(フォーカス)が合う深さにも影響しますので
背景をボカしながら人物を撮りたいときなどは、絞りを開けますし、
手前の物と奥の物の両方に焦点を当てたいときには、絞る必要があります。

このように
シャッタースピードと絞りをコントロールしながら
・ちょうどいい感じに光を取り込んだとき = 適正露出
・取り込む光の量が少な過ぎるとき = 露出アンダー = 画像が暗い
・取り込む光の量が多すぎるとき = 露出オーバー = 画像が明る過ぎたり、白い部分が飛んでしまう(白飛び)
ということになります。

水道の蛇口とコップで例えると
「蛇口をひねって開けた量」=「絞りを開けた量」=「光を取り込む穴の大きさ」
「蛇口を開けている時間」=「シャッタースピード」=「光を取り込む時間」
「コップにたまった水の量」=「露出」=「取り込んだ光の量」
という関係になります。

 

仮に、蛇口が全開で勢いよく水が出て来れば、コップはすぐに溢れますし
逆に、ちょろちょろしか出てこなければ、時間をかけて水をためることになります。

 

【2】ISOは低いに越したことはない

屋内での撮影や薄暗い場所での撮影など
シャッタースピードと絞りをコントロールして適正露出を得ようとしても
光の量が足りなくて、どうしても「露出アンダー」になってしまう場合があります。
それを補うために「ISO感度を上げる」という方法があります。

※ISO感度というのは「センサーが光を捉える強さ」だと思ってください。

ただし、ISOは上げれば上げるほど、センサーの目も粗くなりますので
暗視カメラの映像のように画質がざらついてノイジーな感じになっていきます。
とくに撮った写真を拡大して使う場合などは、
画質の粗さがより目立ってしまうので注意が必要です。

 

コップの水に例えるなら、
蛇口からの水が少ないので、氷を入れて「かさ増し」するようなものです。

 

【3】いつ?どこで?何を撮るのか?

・シャッタースピード
・絞り
・ISO
この3つを調整して、露出をコントロールすることがカメラの基本操作ですが、
いつ?どこで?何を撮るのか?によって、全ての調整が変わってきます。

昼間に屋外での撮影ですと、太陽光があるので露出のコントロールも比較的に楽ですが、
夜間や屋内など、光の少ないシチュエーションとなると、非常に難しくなります。

建物や料理など「動かないもの」を撮る時には、
カメラを三脚などに固定した上で、シャッタースピードを遅くして露出を確保していきます。

カメラを手持ちで撮る場合には、シャッタースピードを遅くし過ぎると「手ぶれ」してしまいますし、
三脚を使ってカメラを固定したとしても、被写体が動くもの(生き物や乗り物等)ですと、やはりブレてしまいます。

例えば、カメラを手持ちで、人物を撮影する場合
シャッタースピードが1/200秒より遅くなると、ブレる可能性が高くなります。

そこで ISOを上げていくのですが、上げるほどに画質が悪くなりますので
できるだけ上げたくないものでもあります。

 

そんな時のために「ストロボ」を使って、光を足していく技法がありますが
それはまたこんどレクチャーしたいと思います。

 

Masa

Masa

仕事は、柔軟に。 心は、真っ直ぐに。

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