【現役デザイナーが教える】絵が上手くなるための5つのポイント

【現役デザイナーが教える】絵が上手くなるための5つのポイント

皆さんは、絵を描くのは好きですか?
私は小学生の頃、ポケモン151匹の模写をするのが趣味でして、クラスの友人に見せつけては
「わ〜すごい!天才かよ」とか「自分のノートにもミュウを描いてくれ」だの言われ
むくむくと自尊心を育ててきた子どもでした。

では、私は天才児だったのかというと、もちろん違います。
絵が上手くなるコツを自然と実践していただけなのです。
つまり、コツさえ踏まえれば誰でも絵が上手くなるということです。

【その1】すぐにあきらめない

開始3分くらいで「あ〜俺には才能がない…」とあきらめていませんか?
ちょっと待って…そんなあなたはもう少し“踏ん張って”みましょう。
では、絵が上手い人は開始3分の時点でどんな状態かというと“まだ、対象物を観察”しています。
このあとにも話しますが、対象物の観察なしに絵の上達はあり得ません。
まずはじっくり対象物と向き合い特徴を捉えましょう。

【その2】いきなり細部を描き込まない

手を描く時に「わ〜この人の指毛すごいな〜これを後世にも伝えたいな〜」と思うのは自由ですが、いきなり指毛ばかり描いてしまうと、のちに全体のバランスが崩れていたとしても修正のしようがありません。
まずは、全体の大まかな形を捉え構図を固めて全体的にある程度描き込んでから、最後にやっと楽しい“スーパー指毛タイム”に至れるのです。
デザインもそうですが、優先順位を考えて進めていく力が必要です。

【その3】概念で対象を見ない

美女がいる、あなたはどんな風に描きますか?
例えば、漫画的な表現としてよくあるのが「長いまつ毛に大きな目、キラキラの光をたっぷり蓄えた」あの目…
私はリアルワールドであんな目の人をみたことがないです
(いたら教えて欲しいので、京葉広告社04-7166-4411までご連絡ください)
漫画表現の中では「概念化された目」が多く登場し、日常的に触れる機会が多いのであのフサフサでキラキラな図表を「目」として認識できますが、実際の目は顔から眼球がそのまま生えているのではなく、瞼があり、粘膜があり、
目頭側にあるポチッとした膨らみ(内眼角)があり、複雑な構造を持っていることが観察できると漫画的な目が“実際の目とはかなりかけ離れている”ことがわかります。
美術予備校でも、先生方は『いきなり描き始めるな!よく観察しろ。』と口酸っぱく言っていたのが思い出されます。

【その4】好きな作家の模写をする

冒頭でポケモン151匹の模写をしていたと話しましたが、私はポケモンを通し、絵の描き方から「げきりん」というちょっと難しい熟語、タウリンは疲労回復に効くという薬学の知識まで様々なことを学びました。
好きな作家の模写からは様々なことが学べます。
例えば自分の描き方の癖だったり、構図の取り方の違いや作家の工夫している部分などに気がつきます。
芸術の分野は数値化して測りづらいので対策できないと思われがちですが、このようなトレーニングなどで差異が可視化、対策できるので描写力に至っては完全に上達可能なジャンルです。

【その5】とにかく経験あるのみ

「1、すぐにあきらめない」にも通じますが、ある程度経験値を積まないと絵は上手く描けないと思います。
もちろん2、3のように考え方が原因の場合は知ることですぐに上達できるケースもありますが、“道具への慣れ” “手の慣れ”も上達する上で必要なポイントになるので、泥臭いですが一定のトレーニングは必須です。

 

おわりに

私は、絵の上手い下手は「才能」ではなく「経験値」と「知識量(考え方)」の差だと思っています。
なのにあきらめてしまう人が多いのは、絵は「才能」という考えが広く一般的で「頑張っても無駄」と思わせてしまうことが起因していると思います。
しかし、そんな常識に負けず、あきらめずにトライしては改善することで、きっと、誰でも上手に絵がかけるようになると信じています。
皆さんもぜひ上記のコツを踏まえて、絵を描いてみてはいかがでしょうか。

 

Otoyo

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