Apple Vision Proから見る、デザインへの新たな視点

令和という聞きなれなかった暦も6年となり、ひと月が経過しました。
私は未だ、今って令和何年だっけ?となる事が多いです。

年が変わってしまった為、今後更にこのセリフの回数が増える事が予想されます。

皆様いかがお過ごしでしょうか。Somaです。

 

 

Apple Vision Proから見る、デザインへの新たな視点

以前私は、弊社公式のInstagramにて
Adobe After Effectsを用いて空間デザインで遊んでみた動画をアップしました。

 

コードレスで給電してくれるスマホ

 

 

空間上に物理的に存在しているかのように出てくるウィンドウなど
どこかSF的な、近未来を感じさせる仕上がりになっているのではないでしょうか。

いつかの未来にこんな事いいな、出来たらいいななどと、
ネコ型のロボットが出てきそうな歌が脳裏に過ぎりながら制作していた動画なのですが、
このような事象は、近い未来なんかではありません。現実が想像に追いつく時代が来たのです。

 

空間コンピューティングデバイス

今、米国で大きく話題になっているあるコンピューターがあります。
それが、Apple Vision Proと呼ばれる空間コンピューティングデバイス

 

引用:Apple.com

 

聞きなれない単語で少々困惑するかもしれませんが、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)と呼ばれるものと同種。

HMD型のパーソナルコンピューターが遂に登場したのです。

 

引用:Apple.com

 

米国時間2024年2月2日。
Apple社が発売したこのデバイスは、空間コンピューティングという新しくもまだまだ発展途上な市場かつ、
日本円にして50万円を超える高額という条件下にも関わらず、予約台数は20万台に昇っています。
発売後はSNSでの映像付き実機レビューにより拡散は加速し、
米国を飛び出し今や世界中で話題に上がるほどの旋風を起こしています。

 

引用:Apple.com

 

「究極のエンターテインメントデバイス」と謳われるVision Proのデモ映像では、
装着したままデスクワークや映画視聴、ゲームなどのエンターテインメントを楽しむ場面が描かれ、
私たちが想像し、憧れて、多くの創作物で行われてきた「近未来の描写」がそこには実現していました。

 

引用:Apple.com

 

Apple社はこのデバイスを
「PC、スマートフォンにとって変わるデバイス」と発表しており、
VRが市場に出てきた当初から言われてきたこの分野は、今後更に発展を加速していくことでしょう。

 

 

引用:Apple.com

 

 

今はまだ価格も高く、デバイス自体も大きく重たい。
頭部に常に装着して長時間作業したり、簡単に持ち運んだりと、スマートフォンの様な現代社会にとっての生活必需品になるには、まだまだ課題も多いのが現状です。

しかしこれは携帯電話・スマートフォンの歴史やノートパソコンの歴史から、こうした課題も近い将来解決されることが容易に予想されますね。

 

 

デザインと3次元空間への挑戦

 

Vision Proは、空間上にウィンドウやコンテンツを立体的に表示する
「空間コンピューティング」を念頭に置いたOSとして開発されています。

 

ここに密接に関わってくるのは、空間デザイン分野です。

今まで立体的なデザインというものは「映像内で」動かすものとして大きく発達してきました。
しかし、今後ますます発展を加速させていくであろう空間に行うデザインは、まだまだ未開の地と言っても過言ではありません。

 

引用:Apple.com

 

Vision Proでは見慣れたApple純正アプリ達のアイコンが、立体的に前面に出てくる描写があり、
こうした3次元的な動きを兼ねたデザインを、映像という2次元で閲覧するのではなく
3次元下で閲覧する事も想定していく必要があります。

アイコンの動きだけではありません。WEBやアプリケーションにおいても、
今までの制作とは異なり、周囲の環境や人間の動き、生活を思考に加えることが重要だと私は思います。

 

引用:Apple.com

 

キーボードなどの今まで物理的に存在していることが当たり前だったものも、
新たな選択肢として空間上にキーボードを出して操作するものも出てくるため、UIデザインの重要性も現在よりも更に上昇されることが予想されます。

 

 

未来の事であり、想像の中のものであった空間を操る技術は、リアルタイムに現実化しています。

最初に提示したInstagramの動画ですが、私は空間デザインについて勉強はせず、ただ想像を形にした動画でした。
今後更に高まる需要を考えると、空間デザインに足を踏み入れるべきなのかもしれませんね。

Soma

Soma

好奇心を刺激するデザインを。

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