映画から学ぶクリエイティブ「オッペンハイマー」

こんにちは!Rinです🐼

最近、DTPのお仕事に加え、動画制作の業務に携わることが増えてきました!
(色々なクリエイティブに触れることのできる日々で、毎日充実しております👀)

動画制作を始めてから、
普段見ているテレビやYouTube、映画やアニメなどから、
新たな発見や刺激を受けることが多くなったな〜〜と実感しています😌

そんな中、私が最近影響を受けた映像が
アカデミー賞で13部門ノミネートされた「オッペンハイマー」です!

 

引用元;映画会社ビターズ・エンド公式X

 

【本編予告↓】

引用元:映画会社ビターズ・エンド公式YouTubeチャンネル

 

かなり話題になっている作品なので、
映画が好きな方はご覧になっているのではないでしょうか?

映像に関しても、内容に関しても、最近で一番影響を受けた作品なので、
今回は本作品について、一般的な感想+クリエイティブ視点での個人の感想を綴っていければと思います📝
※微妙にネタバレになる要素があるので注意です!

 

 


 

 

【「オッペンハイマー」について】

「オッペンハイマー」は、「原爆の父」として知られる
理論物理学者ロバート・オッペンハイマーの生涯を描く、伝記映画です。

引用元:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 

第二次世界大戦真っ只中の、アメリカの時代背景や、
オッペンハイマーの原爆に対する心の葛藤が描かれています。

私は、当時の時代背景や、原爆についての知識があまり無く、
所々内容がさっぱりなところもありましたが、
映像の魅せ方、音の使い所、役者さんの演技
と、素晴らしいシーンで溢れていました!

 

そして、今回の監督がクリストファーノーランということで、
ノーラン節がたくさん効いていました!

クリストファーノーランの代表作といえば、
「インセプション」「インターステラー」など、
「時間」に関係する作品が多く挙げられるかと思いますが、
本作も時間が関係しています。

引用元:ワーナーブラザーズ公式サイト

この「時間」の表現の仕方が本当に秀逸で、
見ていて難解ではあるものの、
理解ができると本当に面白く感じます!

 

作品の紹介はこのくらいにしておいて、
早速、実際に見た感想をお話ししようと思います!

 

 


 

 

【感想】

まず、先ほどお話しをした「時間」について、
本作は主に3つの時間軸が交差して物語が進んでいきます。

そのうち1つの場面は、白黒の映像になっています。


これが何を表しているのか、鑑賞中ははっきりと意味までわからなかったのですが、
鑑賞後に考察や解説を見て、「そういうことか!」と込められていると思われる意味に感心しました!

 

解説、考察を見る限りだと、
カラーのシーンはオッペンハイマーの視点
白黒のシーンはアメリカ原子力委員会の委員長ルイス・ストローズの視点となっており、
カラーは主観白黒は客観を表しているようです!

 

この設定について、1部白黒にすることで人の目を惹く技が使われていると思いますし、
その映像の交差のタイミングも、人の目を惹きつける構成になっているなと感じました。

 

3つの時間軸の切り替わりのタイミングが、パズルのピースがはまっていくような、
徐々に物語の真相が明らかになっていく様子をうまく表現しているんです!

 

これは、我々が行なっている動画編集にも通ずるところがあります!

 

動画の中でシーンの切り替えは非常に重要で、
どれだけ素材が良くても、その扱い方で映像を退屈にさせてしまうこともあります。

 

人が見ていて飽きないと思う、なんなら食らい付いて見たくなるような映像は、
そのカット仕方が秀逸なんだな〜と改めて実感しました…!

 

「オッペンハイマー」に関しては、物語が進んでいくにつれて、
オッペンハイマーの心情や実際置かれている状況が変化していき、追い込まれていく様を、
観客にも焦りや緊張感をダイレクトに感じさせるようなカットの仕方になっていると感じます。

 

 

また、そのカットの仕方と同様に秀逸だと感じたのが、
音の使い方です!

特に印象に残っているシーンは2つ、
”トリニティ実験のシーン”と、”終戦後オッペンハイマーが国民に賞賛の声を浴びるシーン”です。

 

トリニティ実験の場面は、
爆発する寸前で音が無くなる演出になっています。

この場面で感じたのは、とてつもない緊張感で、
見ているこちら側も唾を呑む感覚に陥りました。

本来、爆発の音を入れたくなる場面かと思うのですが、
あえて全て無音にするところが鳥肌ものです!

 

この部分も、普段のクリエイティブに共通する部分で、
BGM選びも非常に重要になってきます。

ちょっと雰囲気が違うだけで、見る側に全く違う印象を与えてしまうことがあります。

 

例えば、堅実さを与えたい会社の紹介動画で、
ポップな雰囲気のBGMを選択してしまうと、
同じ映像でも、内容は違うものになってきてしまいますよね…

 

「オッペンハイマー」の場合、
この場面で爆発の音が鳴っていたとすると、
見る側は、「成功したんだ〜」「爆発の音すごいな〜」などの感想を抱くのではないでしょうか?

 

それも悪くはないのですが、
今回の内容の核心に迫った表現にはなっていなかったと思います。

緊張感の演出や、役者の演技を活かすには、
音を無くすという選択が最適だったのでしょうね…!

 

次に、終戦後国民に賞賛の声を浴びるシーンについて。

聞こえてくるのは歓声のはずなのに、
なぜかそれに恐怖感を覚えるんですよね…

歓声と共に、足で床を叩いて場を盛り上げるシーンがあるのですが、
その音が圧迫感を演出しているなあと感じました。

 

ただ、音が大きいから恐怖感・圧迫感を感じるわけではないのだと感じています。

 

この場面、大きい音よりも、
耳を塞いだ時のような、賞賛の声が遠くに聞こえる音のシーンの方が長く使われているんです。

演技も相まって、自分が原爆を世に送り出してしまった、
後戻りできない恐怖感、最悪感を感じている様子が直に伝わってきます。

 

 


 

 

【最後に】

このように、映画から得られる技法は結構あって、
その視点で見るとより楽しめるんですよね…!

実際、映画のような長編作品を作る機会はありませんが、
普段のVlog制作などの動画編集の際に活きてくるものはあると思っています!

これからも、第一に自分の趣味として映画鑑賞を楽しみつつも、
スキルアップに役立てられたらいいな〜と思います!

 

最後に、映画のラストシーンについて、
まだあのラストの映像が脳裏にこびり付いています…

引用元:Hypebeast公式HP

よくある王道映画の、スッキリと終わるラストシーンとは異なる、
エンドロール中に色々なことを考えさせられる締めなんですよね…

伏線回収の場面でもあり、役者さんの演技も最大限に活かされていて、
顔アップで幕を閉じるという異例な映像と、心に残るずっと考えさせられるセリフ

見た後放心状態になる系映画が大好きなので、
個人的には満足なラストだったと思っています!

 

たくさん好きな映画について語ることができて楽しかったので、
第二弾もまたアップしたいです!

それではまた次回のブログで!

 

 

Rin

Rin

想いを想いでカタチに

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